カテゴリ:books( 4 )
北海道 リスとナキウサギの季節
a0123307_0444850.jpg

♪ ゆ~きの中を 走り抜けてゆく ちいさな ももちゃん ♪
(百恵ちゃんの歌でお願いします)
・・・
ではなく~、これは北海道の大雪山に棲むナキウサギくんの後ろ姿です。
(もも、残念だったね) 
a0123307_0502566.jpg

もも 「いいよ。。。想像でがまんするから014.gif。」

先日、友人より「北海道 リスとナキウサギの季節」という素敵な写真集を頂きました。
佐野高太郎さんという北海道出身の写真家さんの作品で、野生動物の棲息地域を
守ろう、というメッセージが写真を通じて心にじーんと伝わってきます。
イギリスBBCワイルドライフ写真賞の受賞作品ということです。
a0123307_0572166.jpg

自然を切り開いて高原道路などを作るという人間の娯楽のための開発は、そこに
棲息する動物の生態系まで狂わせてしまう恐れがあります。
この写真集では、地球上でおきている、そんな現実の中から、北海道の大雪山に
生息するナキウサギとりす達に焦点をおいて、その姿を撮影したものです。
ナキウサギはウサギの仲間ですが、姿はハムスターと似ていますね!なんと、
氷河期にマンモスと一緒にシベリアから北海道に渡ってきたらしく、氷河期からその
命をつないでいる素晴らしい動物なんです!弱いのに、強い。かっこいいです。

ところで、シマリスがおきてきて伸びをするポーズとか、ハムスターと一緒。
あ、人間も一緒ですね~。笑
なんだかほのぼの~。
でも、彼らは被捕食動物なので、常に危険と隣り合わせ!
キタキツネにテンにオコジョに空からは猛禽類・・・・・
生き延びられるのはわずかです。

ハムスターもそうですが、これらの小さい動物は、ショックに弱いのです。
だからハムを飼っていてもストレスがかからないよう、気を遣うのですが、
この写真集を眺めていると、その意味がわかる気がします。
襲われた時、苦しみがないように、神様がショックに弱い、というギフトを彼らに
与えたのではないかと・・・・

かつて人間が狼を絶滅させてしまったために、エゾシカが大繁殖しました。
その頭数を調整するために、ハンター達は立派な角を持つオスを狙いました。
つまり優秀な遺伝子の継承を妨げてしまいました。
狼は、弱ったものから順番に捕食してシカとうまく共生していたのに、人間
とは何と勝手なんでしょうか。。。。。
今でも年間何万等のシカが殺されて食肉にされています。
はたして、人間は狼と同じになれるのでしょうか・・・・・
そんな疑問が、未来へのヒントかもしれない、と著者は仰っています。
なるほど~、と頷いてしまいます。
a0123307_1173143.jpg

自然の中の動物の姿ほど美しいものはないと私はいつも思うんです。
動物達の森が、これ以上失われませんように。
不必要な数の毛皮や、人間の高級グルメのためだけに、これ以上生態系を
狂わすことがないことを願ってやみません。

(またまた長文でごめんなさい028.gif)
[PR]
by milprimavera | 2010-03-20 01:20 | books
歌う木
a0123307_075299.jpg

『歌う木』
ポプラ社
川崎由香利 著

空の虹から地上におちた一粒の種が、木となり、悩みながら成長していく物語です。
カラー写真とシンプルでやわらかな文章の交わりが、こころに静かに響いてきます。。。
木は人間が大好きで、おうちの材料になりたくて、子供の遊び場になりたくて
何かの役にたって誰かが喜んでくれることを心から望んで、そこで待っているのに、
なかなかぴったりと求められることがなく、だんだんと孤独感や不安や絶望に
支配されてしまうようになります。
自分は必要とされていない。。。。
こんなにみんなを好きなのに、誰も求めてくれない。。。。
そんな木の寂しさは誰もがこころのどこかに持っている人間は「ひとり」という
孤独感に通じているのかもしれません。わたしにはそれがよくわかります。
a0123307_094186.jpg

でも、
長い時間が経ったあるとき、木は気が付きます。
小鳥が楽しそうにさえずっているのを聞いたとき、
ただ「生きる」ことを楽しんでいるかつての自分の姿を思い出すのです。
色んなことに期待して絶望して悩んできたけれど
生きること、ここに存在すること自体がどんなに楽しいことなのか。
そしてゆっくりと歌いだします。
今までの悲しみや苦しみは喜びの歌にして。

空にいたころ、種だった木は、虹の中で、光の中で喜びに溢れて歌っていました。
それが、地上におちて、大地に抱かれたときから、自分以外の人との関わりを
もち、いろんな感情が芽生えていく。
悩んで長い年月が経って、孤独でもう消えてしまいたいと思うところまで
いってしまったとき、また原点に戻ったのでしょう。
a0123307_091855.jpg

シンプルが一番。生きていることを愛でよう。
生きるとはそういうことなのだ、ということを教えてくれた一冊です。
いま、ここに生きていることは奇跡なのですね。
いつか自分もこの世とお別れする時がくるけれど・・・またきっと、何の悩みもない、
幸せな大空に戻っていくのだと、そう思いたい。 生きていれば、
自分が役に立てないことで寂しい気持ちや何だ自分は・・と落ち込むことも
たくさんありますが、木のように、お互いに心地よい木陰をつくりあえる、
そんな素晴らしい関係がもっと見えてくる。
木はひとりぼっちでいると思っていたけれど、木の下でひとり泣いた人もいれば
一休みしにきた人もいる。そこが秘密の大切な場所にする人も。
生きていれば、必ず支えあっているのですね。「人」という漢字そのものです。
これからも、ずっと傍に置いておきたい、わたしの宝物です。
長々と失礼しました(ぺこり)
[PR]
by milprimavera | 2010-02-08 12:35 | books
大きな木- The giving tree -
a0123307_145276.jpg


『大きな木』(原題:the giving tree )
シェル・シルヴァスタイン著
篠崎書林

私が好きな本の中の一冊です。
初めて呼んだのは10代の頃でしたが、最後のページにたどりつく頃には、温かい、
というよりは寂しい気持ちになり、涙が溢れたのを思い出します。
今読むと、また違う感じ方をしたのですが、この本には答えはなく、読者に解釈を
任せているのかもしれません。

以下、えほんナビから抜粋させていただきます。
--------------------------------------------------------------
昔、りんごの木があって、かわいいぼうやと仲良しでした。ぼうやは木と遊び、
木が大好きで、だから木もとてもうれしかったのです。
時は流れ、ちびっこだったぼうやは成長して大人になっていき、木に会いに来なく
なります。ある日、大きくなったぼうやが木のところへやってきます。木は昔のように
遊んでおいきと言いますが、ぼうやは言います。
「かいものが してみたい。だから おかねが ほしいんだ。 おこづかいを くれるかい。」
木は困りましたが、りんごの実をすべて与えます。

大人になったぼうやは家を欲しがり、木はその枝を与えます。
年老いたぼうやは船を欲しがり、木はついにその幹を与え、切り株になってしまいます・・・
a0123307_1523981.jpg

大好きなちびっこのために、与え続けるりんごの木。実をすべて与え、枝をすべて与え、
そして幹さえも与えてしまいました。
「きは それで うれしかった・・・ だけどそれは ほんとかな。」
愛は与えること?
与えることとは何なのでしょう?
読むたびに新鮮な感動があり、一家に一冊買って損のない作品です。

この作品には、さまざまな解釈があります。
木は、本当に幸せだったのでしょうか?
木がちびっこにしてあげたことは、ぼうやの為になったのでしょうか?

挿絵は白黒の線画です。
子どもへの読み聞かせは、お話の内容を理解できるようになってからの方が
よいでしょう。成長するにつれて作品から受ける感動も変わってくると思います。
そして大人にもぜひ読んでいただきたい作品です。
---------------------------------------------------------------
私はいつも、「きはそれでうれしかった・・・だけどそれはほんとかな」 に
たどりつく頃には切ない気持ちになります。
無償の愛はこの世にあるものだと思います。与えることでぼうやが幸せなら木も
嬉しかった、という解釈もできますが、果たして。。。それだけなのかな?と
私は思ってしまいます。求めれば何でもしてもらえたぼうやにとっても
結果的に、木を思いやれるこころの成長はあったのかな、とか、木も本当は
寂しい気持ちを隠していたのではないかな、とか。
読むたびに、いろいろな感じ方をする1冊です。
[PR]
by milprimavera | 2009-12-15 01:56 | books
ミトンと命日
a0123307_23503637.jpg

先日、お友達に絵本を頂きました。
『ミトン』 
ジャンナ・ジー・ヴィッテンゾン 作
レオニード・シュワルツマン   絵
河出書房

こちらの絵本は、ロシアの人形アニメを絵本化したものなのですが、
犬が飼いたくて仕方のない女の子の、ほのぼのとしたストーリーです。
アーニャはお友達が飼っているライカ犬のララが産んだ子犬を貰って
きますが、お母さんに反対され、返しにいきます。
悲しくてそっと涙をぬぐった手袋(ミトン)・・・・
するとそのミトンが小さな犬に見えてくるのです。
やがて、ミトンに耳がにょきっ 足がにょきっ。。。真っ赤な愛らしい
毛糸の、本物の仔犬になりました。
そして・・・・二人は・・・・

--------------------
私も子供の頃、犬がどうしても飼いたくて、よく両親にせがみました。
父に転勤があるため、それは叶わなかったのですが、お友達が飼っている
ポメラニアンが可愛くて、リードで散歩してみるのが密かな憧れでした。
アーニャの気持ちがとてもよくわかります。

絵本と一緒に、ミトンのマスコットもプレゼントしてくれました。
このミトン、手袋にすっぽり入ってとっても可愛いです。
a0123307_23582755.jpg

仔犬らしく耳が垂れていて、眺めていると体の中の緊張が解けていく
ような、そんな愛情が溢れてきます。

今日(5日ですが)は、20歳になった時に、ようやく念願叶って初めて飼った
わんこの命日です。この子が私にくれた愛は計り知れません。
[PR]
by milprimavera | 2009-10-06 00:07 | books